教育

都会と田舎どっちがいい?!日本初、オランダで盛んなイエナプラン教育上陸!

投稿日:2017年5月3日 更新日:

日本初と言われる「イエナプラン教育」が、長野県の佐久穂町にやってきます。軽井沢からそれほど遠くない場所で、自然の中でいい教育を受けさせたいという都会のニーズに答えた学校のようです。

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イエナプラン教育って?

首都圏を中心に保育所などを運営するグローバルグループの中正雄一社長が日本初のイエナプラン教育を導入した私立小学校を、南佐久郡佐久穂町大日向で開校する見通しと発表しました。19年度の開校に向け準備が進められるようです。

イエナプラン教育教育とはどのような教育なのでしょうか?
この教育は、まず、すべての人がそれぞれ違っている、という基本的な考えをベースに、それぞれの違いを家族のようなグループ(クラス)の中ではぐくんでいくというもの。年齢も個性も違う。例えば同じことをやるのにも早い人と遅い人がいる。その違いを非難するのではなくその人の特質として学び受け入れていく。そんなあたたかい家族のような環境を用意します。教室はリビングルームに例えられ、グループメンバーみんなで作り上げていきます。



『子どもたちは、いわゆる基本の活動と呼ばれている、会話・遊び・仕事・催しという4つの活動に参加することで、学んでいきます。イエナプランスクールは子どもたちというものがお互いに大変異なる存在であるということを出発点にしています。そういう違いは、厄介なものであるとはとらえられません。子どもたちは、お互いにとても異なっているからこそ、お互いからたくさんのことを学ぶことができるのです。そういう理由から、子どもたちは、ちょうど、ある家族などがそうであるように、年齢の異なる子どもたちから成っている根幹グループに置かれるのです。』(日本イエナプラン教育協会HPより)

イエナプラン教育では、場所や先生の個性によって変わってくる学校ごとの違いを認めつつ、イエナプラン教育を行う学校を「20ほ原則」というものでつなげています。

イエナプラン教育の20の原則

人間について
1.
どんな人も、世界にたった一人しかいない人です。つまり、どの子どももどの大人も一人一人がほかの人や物によっては取り換えることのできない、かけがいのない価値を持っています。

2.
どの人も自分らしく成長していく権利を持っています。自分らしく成長する、というのは、次のようなことを前提にしています。つまり、誰からも影響を受けずに独立していること、自分自身で自分の頭を使ってものごとについて判断する気持ちを持てること、創造的な態度、人と人との関係について正しいものを求めようとする姿勢です。自分らしく成長して行く権利は、人種や国籍、性別、(同性愛であるとか異性愛であるなどの)その人が持っている性的な傾向、生れついた社会的な背景、宗教や信条、または、何らかの障害を持っているかどうかなどによって絶対に左右されるものであってはなりません。

3.
どの人も自分らしく成長するためには、次のようなものと、その人だけにしかない特別の関係を持っています。つまり、ほかの人々との関係、自然や文化について実際に感じたり触れたりすることのできるものとの関係、また、感じたり触れたりすることはできないけれども現実であると認めるものとの関係です。

4.
どの人も、いつも、その人だけに独特のひとまとまりの人格を持った人間として受け入れられ、できる限りそれに応じて待遇され、話しかけられなければなりません。

5.
どの人も文化の担い手として、また、文化の改革者として受け入れられ、できる限りそれに応じて待遇され、話しかけられなければなりません。

社会について
6.
わたしたちはみな、それぞれの人がもっている、かけがえのない価値を尊重しあう社会を作っていかなくてはなりません。

7.
わたしたちはみな、それぞれの人の固有の性質(アイデンティティ)を伸ばすための場や、そのための刺激が与えられるような社会をつくっていかなくてはなりません。

8.
わたしたちはみな、公正と平和と建設性を高めるという立場から、人と人との間の違いやそれぞれの人が成長したり変化していくことを、受け入れる社会をつくっていかなくてはなりません。

9.
わたしたちはみな、地球と世界とを大事にし、また、注意深く守っていく社会を作っていかなくてはなりません。

10.
わたしたちはみな、自然の恵みや文化の恵みとを、未来に生きる人たちのために、責任を持って使うような社会を作っていかなくてはなりません。

学校について
11.
学びの場(学校)とは、そこにかかわっている人たちすべてにとって、独立した、しかも共同して作る組織です。学びの場(学校)は、社会からの影響も受けますが、それと同時に、社会に対しても影響を与えるものです。

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12.
学びの場(学校)で働く大人たちは、1から10までの原則を子どもたちの学びの出発点として仕事をします。

13.
学びの場〈学校)で教えられる教育の内容は、子どもたちが実際に生きている暮らしの世界と、(知識や感情を通じて得られる)経験の世界とから、そしてまた、<人々>と<社会>の発展にとって大切な手段であると考えられる、私たちの社会が持っている大切な文化の恵みの中から引き出されます。

14.
学びの場(学校)では、教育活動は、教育学的によく考えられた道具を用いて、教育学的によく考えられた環境を用意したうえで行います。

15.
学びの場(学校)では、教育活動は、対話・遊び・仕事(学習)・催しという4つの基本的な活動が、交互にリズミカルにあらわれるという形で行います。

16.
学びの場(学校)では、子どもたちがお互いに学びあったり助け合ったりすることができるように、年齢や発達の程度の違いのある子どもたちを慎重に検討して組み合わせたグループを作ります。

17.
学びの場(学校)では、子どもが一人でやれる遊びや学習と、グループリーダー(担任教員)が指示したり指導したりする学習とがお互いに補いあうように交互に行われます。グループリーダー(担任教員)が指示したり指導したりする学習は、特に、レベルの向上を目的としています。一人でやる学習でも、グループリーダー(担任教員)から指示や指導を受けて行う学習でも、何よりも、子ども自身の学びへの意欲が重要な役割を果たします。

18.
学びの場(学校)では、学習の基本である、経験すること、発見すること、探究することなどとともに、ワールドオリエンテーションという活動が中心的な位置を占めます。
※ワールドオリエンテーションについて
イエナプラン教育では、理科・社会科の区別はなく、ワールドオリエンテーションという総合学習の形態を用いる。年間およそ8-9のテーマを決め、学校全体で同じテーマに取り組 む。テーマは、7つの『経験領域』と『時間』『空間』について、循環的に取り上げられる。

19.
学びの場(学校)では、子どもの行動や成績について評価をする時には、できるだけ、それぞれの子どもの成長の過程がどうであるかという観点から、また、それぞれの子ども自身と話し合いをするという形で行われます。

20.
学びの場(学校)では、何かを変えたりよりよいものにしたりする、というのは、常日頃からいつでも続けて行わなければならないことです。そのためには、実際にやってみるということと、それについてよく考えてみることとを、いつも交互に繰り返すという態度を持っていなくてはなりません。
(日本イエナプラン教育協会HPより)


イエナプランが盛んなオランダは子どもの幸福度が高い?!

ユニセフの調査によれば、オランダの子供の幸福度は先進国29カ国の中で最も高いのだとか。イエナプラン教育が盛んなオランダは、教育が自由で、100学校があれば、すべて違う教育をしているという。

『オランダの教育は
・入学試験なし,学費無料,チャイムなし,時間割自由,宿題なし
・学力や住んでいるところに関係なく自由に学校を選ぶことができる
だそうで,その結果,学力も高く,労働生産性は日本の1.5倍という結果を出しているとのこと。』

4/13放送の「アナザースカイ」という番組で教育評論家の尾木直樹さんが絶賛していたとのことです。アナザースカイ

まとめ

イエナプラン教育では、保護者の役割も大きく、子どもの成長にしっかりと関わってもらうという姿勢をとるようです。イエナプラン教育の目指す「違った個性を認める」という考え方は、障害を持つ方々とのやり取り、国際理解教育にもつながってきます。様々な環境の違いからは、自分にとって当たり前の事が当たり前でないということが頻繁に起こりますが、ここに大きな学びがあるのですね。

実際にこの佐久穂町で開校する学校では、都会からの生徒、佐久穂町周辺の生徒、様々な生徒が混ざりあう学校になることでしょう。どんな学校に成長していくのか楽しみです。

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