『都会と田舎、どちらで子育てするのがいいの?』
この疑問はいつの時代もたえることがありません。なぜなら両方を一度に経験することができないから。都会でも田舎でも子どもは育ちます。どちらで育てるのがベストだったのかということは、検証できません。
ところで軽井沢というと、都会から新幹線で1時間の避暑地として有名で、長野県ではあるけれどちょっと洗練されたイメージもあり、自然も豊かで都会の人が多く訪れます。この軽井沢の新しい学校が興味深いです。
軽井沢にできる新しい学校
「学校法人 軽井沢風越学園」
≪設立メッセージより≫
『・・・遊びが学びへとつながっていくこの人間の自然な育ちを大切にした学校をつくりたい。その思いをベースに私たちは、3歳から15歳までが一つの校舎で学ぶ「軽井沢風越学園(かるいざわかざこしがくえん)」の2020年4月開設を目指して動き始めました。
私たちは、一斉授業・画一的なカリキュラム・固定的な学級編成等に代表されるような従来型の学校教育に限界を感じている一方で、子どもがもつ学ぶ力と学校教育の可能性を信じています。軽井沢の豊かな自然環境を活かし、3歳から15歳が共にゆるやかに関係する環境を整え、学校教育の新しい在り方を提示し、公教育のモデルとなるような学校の設置 を目指します。また、軽井沢町との連携を重視し、“しあわせ信州”を学校教育の観点から具現化することで地域に貢献します。』
楽天の創業メンバーである本城慎之介さんたちが、2020年4月に幼稚園と義務教育の一貫校の開校を目指すそうです。どんな学校になっていくのでしょうか。
「ISAK」
ISAKは、グローバルリーダーの人材を育成するために設立された全寮制の学校です。学費は1年間350万円だそうです。高いですね。それでも人気が跳ね上がっているとか。14年に開校して以来、人気が跳ね上がっており、今後ますます人気が出てくると考えらるとか。そうすると誰でも入れる学校ではなくなっていきますね。とりあえず英語は必須というところでしょうか。
『・・・ISAKは、軽井沢の大自然の中にキャンパスを構え、世界中の高校1?3年生を対象とする全寮制インターナショナルスクール(高等学校)です。当校は、国籍だけでなく、社会経済的にも様々なバックグラウンドを持つ若者を、アジア太平洋地域を中心に世界約39カ国から受け入れ、将来、分野や立場を問わず、世界を舞台に変革を起こせるようなチェンジメーカーを育成することを目指しています。』(ISAKのHPより)
その7割が日本以外の国からの生徒さんということで、私たち大人には想像のつかない3年間を、日本に居ながらにして軽井沢で経験することができるのでしょうか。とっても気になる学校です。これからどうなっていくのでしょう。
軽井沢周辺の新しい学校
軽井沢ではありませんが、軽井沢のお隣の町の南、「佐久穂町」にも新しい学校が開校する予定です。首都圏を中心に保育所などを運営するグローバルグループの中正雄一社長が、19年度に日本初の「イエナプラン教育」の小学校を開校すると発表しています。イエナプラン教育。日本初ということで、興味がわきます。これも異年齢の子どもたちが一緒に学ぶことができる教育のようです。
まとめ
こうしてまとめてみると、魅力的な学校が軽井沢を中心に出来てくること分かります。都会の生活も捨てがたいけれど、田舎でのんびりいい教育を受けさせたい、そんな思いが軽井沢に集まってきたのでしょうか。
一方で、どの学校に行くのかも大切ですが、その中で何を学び、将来にどのように生かすのかというビジョンがあってこそ、これらの教育が生きてくるともいえますね。