健康

アレルギーの原因は?増加する免疫細胞の暴走と「食べ物」

投稿日:

近年、日本国民に占めるアレルギー患者の数は、増え続けているといいます。アレルギーといえば、特定の物などに対して「異物」と判断して過剰反応してしまう、というイメージですが、今最もホットな「腸」とのかかわりがまたまた浮上しているようです。NHKの番組「人体」の中から、アレルギーに関しての部分をまとめます。

スポンサーリンク

アレルギーの原因は?増加する日本のアレルギー患者

日本国民に占めるアレルギー患者の数は、年々増え続けているといいます。特にアレルギー性鼻炎については皆さんもご存知の通り、すごい勢いで増加しています。現代病などと言われていますが、なぜアレルギーのような反応が起きてしまうのでしょうか。

最近「腸」についての新しい研究報告がとても多いのだそうです。毎日のように新しい論文が出てきているという話も聞きます。

先日NHKの番組「人体」で扱われた内容も非常に興味深いものでした。『腸は第二の脳』とも言われ、腸内細菌免疫細胞を従え、人体の中の独立国家ともいえるという「腸」。その腸の中には、体全体の7割と言われる免疫細胞が配備されていると言います。

腸には、免疫細胞の訓練所なるものもあり、免疫細胞は安全なものと危険なものを見分ける力を訓練しているというのですが、その免疫細胞が何らかの理由で暴走することがあります。これがアレルギーやぜんそく、自己免疫疾患、リウマチなどの病気も引き起こす原因となると言います。
なぜ免疫細胞が暴走するのかについては、まだ分かっていないのだそうです。

アレルギーの原因は免疫細胞の暴走?

何らかの原因で、免疫が暴走するとアレルギーになったり、自分自身の細胞を攻撃してしまうことで病気になります。その陰には何らかの「腸の異常」があるのではないか、ということなのです。しかし最近、この免疫細胞の暴走をしずめる物質があることが明らかになってきました。その物質の名前が

「Tレグ」

この「Tレグ」は、暴走している免疫を落ち着かせることが出来るのだそうです。このTレグは、私たちの腸で作られ、免疫細胞と同様全身に送られます。

番組の最後で、人工的に作られた「『Tレグ』を生み出すメッセージ物質」を飲むことで、腸にメッセージ物質を届け「Tレグ」を生み出す、という試みが難病の患者さんに対してはじまっている、という報告がありました。このメッセージ物質を飲んだ多くの患者さんの「Tレグ」の量は増加したようです。
近い将来、難病を根本的に治療するような方法が出てくるのでは、と大きな期待が持たれているのです。

アレルギーの原因は、やっぱり食べ物?!

さて、では、この「Tレグ」はどのように増やすことが出来るのか、という事が気になります。

スポンサーリンク

番組内で紹介された曹洞宗 大本山 總持寺修行僧の皆さんの体の変化が取り上げられていました。

「花粉症なのですが、こちらに来てからはほとんどかゆくなることもなく過ごしていられる」
「自分はアトピーを持っているのですが、上山してからはあまりかゆみとかは気にならなくなった」

という若い修行僧の皆さん。

便を調べさせてもらうと、總持寺の皆さんは健康な腸内細菌をもっており、「クロストリジウム菌」がちゃんと備わっている、と言います。「クロストリジウム菌」とは、番組で紹介された「多発性硬化症の患者さん」と「重症アレルギーの患者さん」のどちらにも極端に減少していた腸内細菌です。

クロストリジウム菌の中には、病気の原因になる菌もいるし、免疫を制御する重要な役割をしている菌もいます。
クロストリジウム菌が「落ち着いて」というメッセージ物質を腸内に伝えると、Tレグが誕生するのだと言います。

クロストリジウム菌とTレグの関係を調べる、次のような実験が行われています。

≪実験≫
このクロストリジウム菌を多く持つマウスに
食物繊維多い食事を与える  Tレグの割合が高い
食物繊維少ない食事を与える Tレグの割合が少ない

この「クロストリジウム菌」は、食物繊維を多くとることで、「Tレグ」をたくさん生み出す!ということが分かってきたのです。 總持寺の方々が毎日食べている「精進料理」が、Tレグを増やしたのではないか、という見立てができる訳です。

日本人は、昔から、
「きのこ」「木の実」「穀物」「根菜」「海藻」など、食物繊維の多い食事をしてきたことで、食物繊維を好む腸内細菌が多く住み着くようになっていたと考えられています。このことで、日本人は、他の国々に比べても、免疫力をコントロールする物質を出す能力が高いと考えられており、実際にそのようなデータもあります。

しかし、ここ数十年の食生活の変化によって、日本人の腸内環境にも変化が起きてきていると言います。

まとめ

番組の中で山中教授は、
「腸内細菌と一緒に暮らすのは簡単にできる事ではなくて人類が、進化の過程でだんだんと身に着けてきたもの」とおしゃっています。

日本人がもともと持っていた、食生活でのアドバンテージを少しでも取り戻すために、積極的に食物繊維を取り入れた食事をしていきたいものです。そうすることで、クロストリジウム菌からTレグを生み出し、アレルギーを改善することができるのかもしれません!

スポンサーリンク

-健康
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

肩こり解消は広範囲の筋肉から!簡単ストレッチなのに効果はすごい!

肩こりと言えば、特に気にすることさえなくなっている慢性的なもの。別に今更よくなるなんて、特に期待もしていない。そんな方も多いと思います。それでも、日本人女性のお悩みランキングでは、ナンバーワンに輝く「 …

口臭が気になる?原因は?対策は?夏は特に気を付けたい!

夏になると臭いについて敏感になります。体の臭いや頭の臭いと同様、気になるのが口臭。口臭は自分で気づくことが難しいため、なかなか厄介ではありますが、周囲の人のためにも、しっかりケアしておきたいですね。 …

冷房の中でだるいのはなぜ?自律神経の乱れは温度差?!

梅雨明けが近づいていますが、ムシムシと暑い季節がやってきます。皆さんはクーラーはお好きですか?暑い場所からクーラーの効いた場所に入ると、とっても嬉しいものですね。でもその一方で、クーラーが効きすぎて寒 …

視力が悪い小中高校生が増えている?!近視の原理は?防止策は?

最近、小学生、中学生、高校生に視力の低下がみられると言います。原因ははっきりとは分かっていないようですが、原因は遺伝子だけではなく、何らかの環境因子が関わっていることは言えそうです。そして、新たな研究 …

アレルギーの原因は食べ物や腸?糖質過多による副腎疲労は大注目!

アレルギーといえば、なかなか簡単には治らない、というのが通説です。しかし何かしらの原因があると考えるとき、その原因にはいくつかのタイプがあるようです。チェックリストを使って自分のアレルギーのタイプを知 …