社会

子供時代の体験と「脳画像」から座間の異常な事件を解析できないか

投稿日:2017年11月6日 更新日:

座間で起きた、あの猟奇的な事件。犯罪心理学でも解明が難しいとされるようですが、犯罪者の脳画像を撮ることで、今後このような事件をなくしていくヒントを得ることはできないのでしょうか。

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子どもの頃の体験と脳の画像

マルトリートメント(不適切な養育)の著書「子どもの脳を傷つける親たち」

では「子どもの頃のマルトリートメント」「脳の変形」のかかわりを

明らかにしています。

今回大変ショッキングな事件が起きてしまいましたが、犯罪心理学では、

この犯人は人をあやめることに快楽を感じていたのでは、という話があります。

そして、おそらく子どもの頃の何らかの養育環境が、

今の彼を作っているであろうことも予測しています。

犯人の口から、家庭環境について語られるとしても、それはすべてではないかも

しれませんが、「脳画像」があれば、何かしらの要因がそこに刻まれている

と考えられるのではないでしょうか。

一般的な人間からしてみたら、いくらお金を大量にもらったとしても、

絶対にやりたくない、と言うようなことを、喜んでやっている、というのは、

共感する心や、人を思いやる心、また、そんなことをしたらどうなるのか、

と想像することができないとしか考えられない。もしくは、

衝動を抑えられない、コントロールできない。

または、何かにコツコツ取り組んで自分の人生を切り開く力も経験もないから、

短期的に欲望を満たせる方法をとるのか、

私たち一般の人間には到底考えつかないことが、彼の中で起こっていると

考えられます。

子どもの頃の体験と脳の異常

著書「子どもの脳を傷つける親たち」の中では、このような記述があります。

「厳格な体罰を経験したグループでは、そうでないグループと比べ、前頭前野の中で感情や思考をコントロールし、行動抑制力に関わる『(右)前頭前野(内側部)』の容積が、平均19.1%、『(左)前頭前野(背外側部)』の容積が14.5%小さくなっていたことが分かりました。さらに、集中力や意志決定、共感などに関係する『右前帯状回』が16.9%減少していました。これらの部分が損なわれると、うつ病の一種である気分障害や、非行を繰り返す素行障害につながることが明らかになっています。」

また、こうした身体的マルトリートメントが最も大きく脳に影響を及ぼすのが、

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6~8歳ごろであることも、明記されています。

●感情や思考をコントロールする
●行動を抑制する
●共感

犯人が体罰を受けていたかどうかはわかりませんが、

前頭前野に何らかの変形が確認されても全くおかしくはないのではないでしょうか。

また、もしも、体罰とこのような事件との間に関係性があるのであれば、

「体罰はやめましょう~」などとのんきに言っている場合ではありません。

体罰ではなくても、何か養育段階でこのような事件の原因となることがあるのであれば、

多くの人がそのことを知ることが大切であり、

多くの人がそのことを認識していくことで、不幸な事件は防げるのではないでしょうか。

子どもの頃の体験からの脳の回復

子どもの脳は柔らかく、マルトリートメントを受けたると簡単に変形してしまうのですが、

逆に、子どもの脳が柔らかいので、マルトリートメントの環境から脱し、

周りの大人が適切にかかわっていけば、すごいスピードで回復すると言います。

座間の事件の犯人も、小さな頃や学生時代に、適切な環境を用意してあげることが

できていたら、このような事件には結びつかなかったのかもしれないと考えると、

心が痛みます。たくさんの大人が、彼と関わっていたはずですが、

どうすることもできなかったのかもしれません。こんな悲惨な事件を起こしてしまった

人間だとしても、生まれた時は真っ白なかわいい赤ちゃんだったはずなのです。

まとめ

最近になって、子どもの心の問題を「脳」から視覚化できるようになってきました。

脳を見ればある意味ではその人の生きてきた環境を覗き見ることができる、

ということですから、究極の個人情報と言えるのかもしれません。

しかし、このような悲惨な事件が起きないように、

犯人が背負ってきた人生もまた、「脳」から覗き見ることが

できるのであれば、二度とこのような悲しい事件が起きないよう、

犯人の「脳画像」を研究に使用することができないものかと、

考えてしまいます。

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